「だれもが安心して暮らせる大分県条例」 をつくる会 結成総会 2011年6月4日(土)13時 大分市 アイネス 大分県消費生活・男女共同参画プラザ プログラム ・開会 ・呼びかけ人代表あいさつ 徳田靖之・代表世話人 ・講演 テーマ 「条例のある街―千葉県からの報告」 講 師 野沢和弘さん(毎日新聞論説委員) リレートーク ・ 宮西君代さん(身体障がい当事者の立場から) ・ 湯澤純一さん(視覚障がい当事者の立場から・盲導犬協会) ・ 藤内 浩さん(精神障がい家族の立場から) ・ 小坂 忠さん(高次脳機能障がい家族の立場から) ・ 倉原秀樹さん(重度障がい家族・地域の立場から) ・ 松下清高さん(知的障がい家族と条例づくりに関わった立場から) ・ 安部綾子さん(「母親の思い」) ・取り組み方針提案 平野 亙・世話人 ・質疑 ・まとめ 徳田靖之・代表世話人 ・閉会あいさつ 寄村仁子・世話人 「だれもが安心して暮らせる大分県条例」をつくる会の取り組み方針(案) 1,会の名称 「だれもが安心して暮らせる大分県条例」をつくる会 (会費 1口500円) 2,会の構成 ・代表 《複数》 ・世話人会 30〜50人 (1〜2か月に1回程度) ・事務局 ・作業チーム(6つの地域班・条例づくり班) 3,作業チームの構成 ・地域班(県南・豊肥・大分・別杵速見国東・日田玖珠・県北) ・条例づくり班 4,条例づくりの進め方(基本方針) @会員の募集 A意見交換 B差別事例(困ったこと・いやだったこと・希望など)の募集 (@)作業チームの編成(県内6地区ごと) (A)アンケートの配布・集約 (B)聞き取り (C)“タウンミーティング”(地域で集まる) C差別事例の分析(差別事例の募集と並行して行う) (@)分析チーム(条例づくり班)の編成 (A)分析結果のまとめと公表(研究会) D条例案の作成 E条例案への意見募集・賛同者(個人・団体)集め F提出 5,今後の具体的なスケジュール案 @6月末の世話人会で作業チームを設置し、アンケート案をまとめる A7〜12月に各地域で第1期の“聴き取り”を実施し、さらに第2期の聴き取りを2012年1〜3月に行う B条例づくり班は第1期の聴き取りを受けて条例案をまとめる作業に入り、第2期の結果を反映して、2012年6月までに第1次条例案をまとめる C第1次条例案に対して広く意見を求めるとともに、賛同者を集めて、最終案をまとめ議会に提出する。 母親の思い 差別は生まれた時や中途障害になった時から始まります。 母親は子供に障害があったということだけでもショックをうけ、「これからどうすればいいんだろう」と悩み苦しんでいるときに、家族や親戚から「うちにはそういう家系はない」という言葉を母親に投げつけられる。 母親は追い詰められ「自分のせいなんだろうか、自分のせいなんだ」と自らを責め、この子は私が守らなければとすべてを背負い込まざるを得ない現実がある。 差別は遠くにあるのではなく、責め立て孤立させるのは身内だ。 身内でさえ差別するんだから他の人はもっと差別、偏見があるのではという思いにかられて誰にも相談できずに苦しむ。 家族や親戚の結婚式などにも「子どもを連れてこないで」と言われた。とても辛かった。この子が拒否されたということは自分が拒否されたんだと思った。夜、子どもが寝てから気づかれないように布団をかぶって声を押し殺して泣いた。 他の兄弟、孫に対しても「迷惑をかけられないと」悩む。 頑張っても年をとればすべてを背負いきれなくなってくる。子どもを安心して託せる「人、場所」を探している。しかし、それが見つかりにくい。 「地域でともに」と言われても「大声を出さないで。うるさい」と苦情が来れば近所にも気をつかい居場所がなくなる。 社会から断絶した状態で、親子共倒れぎりぎりの状態でがんばっているのは若いお母さん方も一緒だ。 障害があるから仕方ないのではと開き直れるまで時間がかかる。それも100%開き直れるわけではない。だから親子心中事件が起きる。 こんな現実を受けとめる条例づくりであってほしい。 同じ状況の人に届く取り組みをしてほしい。 すべてを背負い続けている母親抜きで決めて欲しくない。