12月25日コンパルホール4F視聴覚室
「県条例をつくる会の第5回世話人会が12月25日、大分市のコンパルホールで開かれました。県内各地から約70人が参加、取り組みの報告や意見交換などが行われ、2月12日にはアンケートの第一次集約を受けた「報告集会」を開くことを決定しました。
報告では、会員の皆さんをはじめ多くの方々の協力でアンケート用紙が5000枚以上配布され、回答も718人から寄せられているとのことでした。第一次集約後も、まだアンケート用紙が届いていない人や事業所等に対する配布、またより深く声を把握するための“聴き取り”を継続していくことを確認しました。
「報告集会」については、アンケートで寄せられた声を共有することを目的に、2月12日(日)午後1時から大分市のアイネスで開催することになり、この集会に向けてアンケート報告をまとめる作業を6つのチーム(知的・身体・精神・児童生徒・重心(重複)・発達)を作って行うことになりました。チームは希望する会員によって構成されます。(希望者の皆さんにはアンケートデータが出来上がり次第お送りします。目途としては1月10日前後です。また各チームのまとめ役は事務局で割り振らせていただき、皆さんへの連絡等をお願いする予定です)
今後の予定としては、条例づくり班が1月20日(金)17時30分から徳田法律事務所で第1回学習会(班参加申込者が対象)を行うこと、事務局会議(事務局会議メンバー及びアンケートまとめ班メンバーが対象)が1月27日(金)にコンパルホール3階309会議室で行われることになりました。
この世話人会では合わせて学習会も行われました。
この中で徳田代表は「多くの方の声が届いているが、その思いが記入しただけで終わらないよう皆さんと一緒に工夫していきたい。条例自体が目的ではなく、これまで声を上げなかった多くの人たちが声を上げてくれるか、その声をどう受けとめるかが重要だ。精神障がいの当事者から予想以上に多くの声が届いたが、“死”という言葉を書いている人がかなりいた。アパートを借りるにも保証人がいない。知的障がいの親の集まりに参加したが、親は病気になれない。『お母さんがこれ以上頑張らなくていい条例にしてほしい』という声に大きな拍手が起きた。特別支援学校を出て支援もなく15年間も家で暮らしている人もいた。条例を実りあるものにするためには、このような声を受けとめ、相談しやすい窓口や支援が行き届くネットワークなどを条例で形にしていくことが必要だと思う。そして条例の文章に書き込むだけでなく、一人ひとりがそのネットワークのメンバーになっていくことが大切だ。」と話しました。
また県北地域班の報告では、宇佐市の事務局に毎週火曜日に10人前後が集まって、自分たちの意識を問い直しながら、声を聴くことの意味、条例をつくる意義を一歩一歩確認していく作業を積み上げていることが8人のメンバー全員から報告されました。そのなかで「条例には期待できないと言われたが、それはこれまで自分たちの声を聴いてもらったことがないからとわかった」、「これまでは女である前に障がい者だという気持があった。障がい者だから結婚してはいけないと思わされてきた」、「条例づくりに参加して、自分が成長できる場、心を磨く場だとわかった」など、実感が込められた話がありました。
共同代表の宮西君代さんからは、「当事者部会設置の呼びかけ」が行われました。まだ具体的な日程は決まっていませんが、当事者で話し合う場、発信する場として設置の方向を確認しました。
なお、次回世話人会は2月12日の「報告集会」に合流することとし、必要があれば集会終了後に同会場で集まっていただくことになりました。
過去世話人会報告内容 |
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